予防接種(肺炎球菌、インフルエンザ、破傷風トキソイド)

当院では、肺炎球菌やインフルエンザ、破傷風トキソイドなどの予防接種を行っています。
肺炎球菌

肺炎球菌は、鼻やのどの奥など、常に私たちの身近に存在している細菌です。通常は免疫力によって感染症を引き起こすことはありませんが、免疫力が低下した高齢者や何らかの理由で免疫力が低下した人には、肺炎や髄膜炎などの感染症を引き起こす可能性があります。
一度肺炎にかかると、肺が元通りにならないことが多く、体力が低下することで肺炎が再発する可能性が高くなります。このようなリスクを減らすためには肺炎球菌ワクチンを接種することが非常に重要です。
インフルエンザ

インフルエンザは、インフルエンザウイルスへの感染による疾患で、発症すると発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れます。一般的な風邪と同じように、のどの痛み、鼻水、せきなどの症状も見られます。高齢者や基礎疾患のある方の場合、肺炎を併発するなど、重症化するケースがあります。
インフルエンザを予防する有効な手段の一つに、流行前のワクチン接種があります。なお、インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行するので、それに対抗するために、予防接種も毎年行う必要があります。
破傷風トキソイド
破傷風は、破傷風菌(Clostridium tetani)が引き起こす細菌感染症です。この菌は土壌やほこりなどに存在し、錆びた釘やガラスによる傷や土が付着した傷口動物の咬傷やひっかき傷傷口から体内に侵入して感染します。
破傷風菌が産生する神経毒素(テタノスパスミン)が筋肉や神経に作用することで、筋肉の硬直とけいれんや呼吸困難が出現し、適切な治療を受けない場合、致死率は30~50%に達することもあります。
初回接種では1~2か月間隔で2回接種し、6~12か月後に追加接種を1回行います(合計3回)
追加接種(ブースター)では初回接種完了後、5~10年ごとに追加接種が推奨されます。
破傷風のリスクが高い傷(深い刺し傷や汚染された傷)がある場合、接種歴が不明であれば緊急に接種することもあります。
当院では【予防医学】に力を入れております。明るい未来の生活のために早期発見 / 早期治療を全力で取り組みます。